「多世代型のシェアハウス」とは
シェアハウスは基本的に単身者の若者を対象としていますが、最近では東京を中心に、夫婦や子供、シニアなどが同居する「多世代型シェアハウス」も注目されています。
0歳から60代までが生活するシェアハウスもあり、シェアオフィスのように仕事場として使用する人もいるようです。
仕事や子育てをシェアしながら共同生活するという新たな住まい方が生まれつつあります。
「多世代型のシェアハウス」の特徴
単身者と家族がシェアハウスで共同生活すると、子育ての一部をシェアすることが可能になります。
たとえば、親が忙しい時には共用のリビングで他の入居者が子供の面倒を見ることができます。
かつては同じ町内に住む子どもを周囲の大人がみんなで見守っていたようなコミュニティーと言えるかもしれません。
若者だけでなく、同時に50代~60代のシニアの入居をすすめるシェアハウスもあります。
多世代が共同生活をすることでお互いの価値観を広げ、単身生活では得られない経験が可能になります。
人々が助け合いながら暮らすことができ、かつての長屋や隣近所のような生活ともいえます。
「多世代型のシェアハウス」の注意点
シェアハウスを管理・運営する視点からすると、楽観的な面ばかりではありません。
様々な入居者がいれば、そのぶん価値観も多様になります。
色々な入居者がいれば「トラブル」も起きやすくなるということです。
シェアハウスは、リビングやキッチン、トイレ、浴室などを共用するため、どうしても入居者同士が顔を合わせる機会が多くなります。
気まずさや不信感などから、以前のように共同生活が送れなくなってしまう可能性があります。
また、トラブルなどにともなう退去の問題もあります。
多世代型のシェアハウスでは夫婦や親子、高齢者などの入居者もいるため、簡単に退去したり引っ越したりすることが難しくなります。
そのため、トラブルがあっても入居者の退去が進まず、共同生活による気まずさやハウス内の雰囲気の悪化につながる可能性があります。
オーナーや管理会社は、入居者同士のトラブルを早期に解決し、ハウスの雰囲気を常に良好に保つことが重要になります。
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