シェアハウス経営┃個室カギのスマートロック導入は?(取材あり)
シェアハウス個室のスマートロック導入について(取材あり)

 

シェアハウスの入居者が生活する「個室」は完全にプライベートな空間のため、カギがついています。

このコンテンツでは、シェアハウスの個室のカギとスマートロックについて解説しています。(取材あり)

 

スマートロックとは、既存のカギをスマートフォン等の機器を用いて開閉・管理を行うシステムのことです。

シェアハウスの個室(カギ)のスマートロック導入について、メーカーに取材も行なってメリット・デメリットをまとめています。

オーナーや管理会社に合った個室カギの管理方法を知ることで、効率的なシェアハウス運営が可能になります。

 

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スマートロックと「メリット・デメリット」(シェアハウスでの導入)

メリット・デメリットの写真画像

スマートロックのメリット・デメリットをチェックしよう

 

スマートロックについて知り、シェアハウスの個室に導入した場合の「メリット・デメリット」を見ていきましょう。

 

スマートロックとは

スマートロックは、Bluetooth(ブルートゥース)や Wi-Fi による通信によってスマートフォンなどでカギを開閉します。

 

商品によって、鍵の共有、遠隔操作、オートロック、開閉の履歴の管理、ハンズフリー開閉などの機能があります。

 

一般的な住宅での利用のほか、シェアハウス、 貸会議室、コワーキングスペース、オフィス、店舗、ホテル、民泊・バケーションレンタル、不動産内覧などに活用が可能です。

ウィキペディアより)

 

スマートロック導入の「メリット」

スマートフォンで鍵の開閉ができるスマートロックは、シェアハウス運営に導入することで管理の効率化が期待できます。

シェアハウス管理10年超の筆者の経験から、シェアハウスの個室にスマートロックを導入した場合のメリットについて考えてみました。

(※筆者はシェアハウス管理にてスマートロックを導入した経験はまだありません。)

 

スマートロック導入のメリット(シェアハウス個室)
  • カギの受渡しが必要ない(入居時・退去時)
  • カギを紛失したときの対応が不要になる
  • カギ交換の必要がない(退去後)
  • 一時的に有効なカギなども発行できる(見学時など)

 

シェアハウスはアパートやマンションに比べ、入居・退去のサイクルが短い傾向にあります。

そのため、個室のカギの受渡しや保管などの業務がひんぱんに起こります。

スマートロックであればカギの受渡しが不要になり、マスターキーなどの管理も簡便化できます。

入居者がカギを紛失することもなくなり、その対応も必要なくなります。

また、オーナーや管理会社がカギを自由に発行できるようになるため、「案内用の一時的なカギ」を発行するなどの臨機応変な活用が可能になります。

 

スマートロック導入の「デメリット」

一見かなり便利にみえるスマートロックですが、導入には注意が必要な点もあります。

シェアハウスの個室に導入する場合には、下記のような点をチェックしておきましょう。

 

スマートロック導入のデメリット(シェアハウス個室)
  • 電池切れだとカギが開閉できない
  • 後付けの製品だと取り付けられない形状もある
  • 通信障害やソフトの不具合で開閉できない場合も
  • オートロックで入居者が閉め出されるケースがある
  • 導入費用・ランニングコストがかかる

 

スマートロックは基本的に電池で作動します。そのため、電池が切れてしまうとカギの開閉ができなくなってしまいます。

また、通信やスマホアプリの不具合などで開閉ができなくなることも考えられます。スマホを室内に置き忘れて締め出されるケースもあるようです。

上記のようなトラブルが発生した場合には、オーナーや管理会社は早急な対応が必要になります。

ドアに既存のカギ穴がある状態であれば通常のカギで開閉が可能ですが、現地で鍵を開閉したり鍵を入居者に受け渡したりする業務が必要になります。

 

また、オーナーや管理会社にとって最も重要なのは、「導入費用とランニングコスト」がかかる点でしょう。

製品や会社によって費用は異なりますが、スマートロックの導入による「効率化とコストとのバランス」を見極める必要があります。

 

メリット デメリット
  • カギの受渡しが必要ない(入居時・退去時)
  • カギの紛失や管理会社の対応が必要なくなる
  • 一時的に有効なカギなども発行できる
  • パソコンでの一元管理が可能になる
  • 電池切れだとカギが開閉できない
  • 通信障害やソフトの不具合だと開閉できない
  • トラブル時は既存カギの受渡し業務が必要になる
  • 導入費用・ランニングコストがかかる

 

 

【取材】スマートロックの会社に聞いてみました

電話・パソコンで応対する女性:写真画像

実際にスマートロックの会社に聞いてみました(画像はイメージです)

 

ビットロック(bitlock)」というスマートロック鍵について、その会社に商品や機能などについて聞いてみました。(2019年10月)
ちなみに、筆者はこれまでシェアハウス管理にてスマートロックを利用した経験はありません。
そこで、インターネットでスマートロックについて調べてみると、いくつかのサービスや会社が見つかります。
最も気になる「導入費用」を見てみると、基本的には「初期費用」と「利用料」がかかることがわかりました。
その中でも、「初期費用なし」「月額500円」から導入が可能な「ビットロックLITE」という機種と会社に興味を持ち、実際に話を聞いてみましたのでその内容をまとめてみました。

商品について(ビットロックLITE)

スマートロックの写真画像

既存のカギに後付けするタイプの商品です。
室内の内側からカギの錠前(サムターン)の上にかぶせて設置するものです。付属の両面シールで固定します。
スマートロックの取付け方法の写真画像

取付け方法

カギの開閉は、スマートフォンで行ないます。
スマホに専用のアプリをダウンロードして操作をします。
内臓の電池からBluetooth(ブルートゥース)信号が発信され、カギの認証や開け閉めをすることができます。
電池は「CR123A」という小型のものを4本使用します。
電池(CR123A)の写真画像

電池:CR123A

バッテリー(電池)は、使用状況によりますが、400日〜600日とのこと。(1日に10回使用で計算)

管理機能について(ビットロック)

カギの情報管理は、オーナーや管理会社がパソコン上でおこなうとのことでした。
つまり、シェアハウスの個室すべてにスマートロックを設置すれば、オーナーや管理会社がパソコンなどで一元管理できます。
主な管理機能
  • カギの有効期限を設定できる
     (例:入居の契約期間だけ有効にする)
  • 一時的に有効なカギを設定できる
     (例:内見時、工事業者用など)
  • ある一定の時間だけ有効なカギを設定できる
     (例:10時~12時まで有効など)

 

筆者のシェアハウス管理の経験に照らすと、上記の機能は物件や入居者の管理をより効率的にできるものだと感じました。
たとえば、契約期間中だけ有効なカギを設定しておけば、入居者は契約終了後に部屋を利用することができなくなるため、居座りの可能性がなくなります。
また、案内時や契約開始時など必要なときに適切なカギを即時に発行できるので、業務の幅が広がります。
家賃の滞納やルール違反などの不良入居者に対して、カギの有効期限を短くすれば契約やルールを守ってもらうための「抑止力」になる可能性があります。
(※正式には以前の有効期限を破棄して新たな有効期限のカギを設定する)

導入費用について(ビットロック)

本体の費用や初期費用はかかりません。毎月の利用料がかかります。(月額500円~)

法人契約が必要となり、毎月の利用料は導入の個数や条件によって異なるとのことでした。
個人で契約ができるかどうかは、企業に問い合わせてみてください。

ランニングコストは、電池が切れた際に交換する費用です。

 

今後のカギ管理の可能性について(シェアハウス)

シェアハウスは様々な人との共同生活です。

個室はプライベートな空間であり、ドアに鍵をつける必要があります。

入居者の入れ替わりが多い傾向があるため、アパートやマンションに比べて個室カギの管理は煩雑になりがちです。

スマートロックは、シェアハウスの玄関キーに利用されるケースもあるでしょう。

スマートフォンを利用したカギの導入により、シェアハウスの管理業務を簡略化することも可能になると考えられます。

 

スマートロック導入について(ポイント)
  • 物件の規模・室数
  • 入居・退去の頻度
  • 物件案内・巡回などの業務体制
  • トラブル対応の体制
  • コスト比較

 

シェアハウスにスマートロックを導入する際には、オーナーや管理会社の業務体制や必要度に応じて検討することが重要になります。

なお、「シェアハウスの玄関」については、入居者全員で利用することになります。

そのため、セキュリティ機能があり、多人数で共用しやすい玄関キーが必要になります。

シェアハウスの玄関やカギについては、下記のコンテンツで詳しく解説しています。

 

追伸(PS)

シェアハウスでのスマートロック導入の可能性について、取材を交えて解説しました。

今後、筆者の管理するシェアハウスでスマートロックを導入した場合には、実例(レビュー)を掲載してメリット・デメリットを解説します。

 

 

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