賃貸住宅の情報収集に「サブリース新法」を活用する方法(オーナー向け)
オーナーが物件情報の収集に「サブリース新法」を活用するノウハウ

 

 

賃貸経営や不動産投資をする際には、既存のアパートやマンションなどの物件を購入するケースもあると思います。

レントロール(家賃表)や利回りがわかるので判断しやすい面もありますよね。

 

実は、売物件の中には既に「サブリース」が組み込まれているものもあるのです。

こうした物件を購入する場合は、サブリース新法を活用して業者や契約書の内容をチェックすることが重要になります。

 

筆者は、サブリース業者としてオーナーと結ぶマスターリース契約書を作成してきました。

サブリース新法が施行されたことで、オーナーにとっては以前よりも安心できる状況が整ってきています。

 

このコンテンツでは、賃貸住宅の購入・検討する際の情報収集に「サブリース新法」を活用する方法について解説しています。

サブリース新法のポイントを理解することにより、オーナーがリスクを回避しながら物件情報をチェックすることができます。

 

サブリース新法を活用して、物件情報の精査を高めていきましょう。

 

 

複数の不動産会社から非公開物件情報を手に入れる方法
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サブリース新法を活用して賃貸住宅の情報収集を行う

「サブリース新法」では主に3つの規制がされていますので(下記)、物件情報を見る際にはチェックをしていきましょう。

 

  • 誇大広告等の禁止
  • 不当な勧誘等の禁止
  • 契約締結前における契約内容の説明及び書面交付

 

不動産オーナーや投資家が賃貸住宅の情報収集をする際には、上記の3点に注意をする必要があります。

 

「誇大広告等」に注意する

賃貸住宅の物件情報を集めていると、さまざまな広告を目にする機会も増えてきますよね。

サブリース方式の物件を扱った広告の場合には、下記のような「誇大広告等」に注意が必要です。

  • オーナーに支払われる家賃
  • 建物のメンテナンス
  • 契約の解除について

 

たとえば、マスターリース契約の重要な条件等を明らかにせず、メリットのみを強調して、賃貸事業のリスクを小さく見せる広告などが考えられます。

「著しく事実に相違する表示」や「実際のものよりも著しく優良・有利であるような表示」は、サブリース新法により禁止されていますので注意してください。

 

「不当な勧誘等」に注意する

物件の問合せをすると、不動産業者などと連絡を取る機会が増えますよね。

サブリース業者等によっては、オーナーに対して「誤った情報や不正確な情報による勧誘」や「強引な勧誘」等をする可能性があります。

 

オーナーの意思決定に影響を与えるような「不当な勧誘等」は、サブリース新法で禁止されています。(下記)

  • オーナーの判断に影響を及ぼすこととなる重要な事項について、故意に事実を告げず、又は不実のことを告げる行為
  • マスターリース契約に関する行為であって、オーナー等の保護に欠ける行為(例:威迫、迷惑電話・訪問、執拗な勧誘など)

 

賃貸住宅の購入を検討する際に、上記のような「不当な勧誘等」を行う不動産業者でないかどうか、オーナー側はよく注意する必要があります。

 

「重要事項説明」をチェックする

サブリース新法は、マスターリース契約を締結する前に「重要事項説明」を行うことを義務付けています。

とはいっても、「賃貸住宅の情報収集」の段階では、重要事項説明書を提示してもらうことは難しいでしょう。

 

そこで、不動産オーナーや投資家にとっての「解決策」をお教えします。

まずは物件情報を収集する前に、サブリース新法の「重要事項説明」について学んでおきましょう。

その上で、「特に重要な項目」について不動産会社やサブリース業者にヒアリングするのです。(下記)

  • 契約の期間
  • 支払われる家賃等
  • 物件の維持保全
  • 損害賠償額の予定・違約金
  • 契約の更新・解約・解除

 

オーナー側がサブリース方式(マスターリース契約)の重要ポイントを知っていれば、賃貸住宅の物件収集の際にもリスク判断がしやすくなるのです。

 

サブリースも含めた物件情報の収集ノウハウ

 

賃貸住宅の物件情報の中には、サブリース方式(マスターリース契約)を採用しているものも多くあります。

新築の物件では、サブリース方式が必須になっているものも。

 

また、オーナーチェンジの物件では「サブリース方式の継承」が条件になっているものもあります。

 

後々のトラブルを回避するためには、賃貸物件の情報収集をする際に「サブリース新法」が役立ちます。

あなたの希望条件に合った物件情報を無料で受け取れるサービスもありますので、上手に活用しましょう。

 

 

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