
シェアハウスのお部屋の種類の中には、「ドミトリー」というものがあります。
いわゆる相部屋(あいべや)なのですが、シェアハウスをより利用しやすくするために設けられていることが多いようです。
この記事は、ドミトリーの入居を考えている方のために、その特徴やメリット・デメリットをお伝えします。
シェアハウス運営会社の経験が10年以上ある筆者が、実際の具体的な事例を交えてお伝えします。
この記事を読むことによって、ドミトリー物件の選び方のポイントをおさえることができます。
シェアハウスの「ドミトリー」とは
シェアハウスで「ドミトリー」というと、部屋の種類を表す用語です。
いわゆる「相部屋」(あいべや)ですね。
ひとつの部屋の中で、複数人が暮らすスタイルです。
2段ベッドを採用しているドミトリーもあります。
最近のシェアハウスは個室が多くなっていますが、ドミトリーも根強い人気があります。
実際に、ドミトリーの写真と間取りを見てみましょう。

上下2段のタイプ
物件や運営会社によって多少の違いはありますが、シェアハウスのドミトリーはだいたいこのような部屋になっています。
貴重品を管理できる鍵付きのロッカーが設置されていることも多くあります。
ドミトリーも含めシェアハウスの部屋の中には、水回りの設備がないことが一般的です。
入居者は、建物内に設置されているキッチンやトイレなどの水回りやリビングを共有して生活しています。
ドミトリーのメリット
ドミトリー部屋のメリットを見ていきましょう。
- 家賃が安い
- 短期の利用がしやすい
- 色々な人と交流できる
- 外国人とも交流しやすい
やはり最も大きなメリットは、家賃が安いことです。
ドミトリーは室内でも共同生活になるので、家賃がその分安くなっています。
マンスリーマンションの料金と比較しても、圧倒的に割安になります。
シェアハウスによっては1か月から入居できる物件もあり、短期の利用がしやすくなっています。
短期の利用者も多いため入居者の入れ替わりが多くなる傾向があり、色々な人と知り合えたり交流したりできる楽しさがあります。
外国人の利用者も多いので、語学を身に付けたり様々な国の人と交流しやすくなっています。
また、ドミトリー部屋の共同生活を通じて、対人関係やコミュニケーションのスキルを身に付けることができるかもしれません。
物件によっては、友人同士やカップルで利用することが可能な部屋もあります。
家賃を節約したり、知り合い同士で入居したい人にも便利です。
ドミトリーのデメリット
- プライバシーの確保
- 荷物・貴重品の管理
- 掃除
- 生活リズム
ドミトリーのデメリットを具体的に見ていきましょう。
ドミトリーは室内でも共同生活なので、プライバシーの確保が難しい側面があります。
室内の作りやカーテン・仕切りの設置などは、シェアハウスの物件や管理会社のスタイルによっても異なります。
室内で自分が利用できるスペースは限られます。
入居者の人数や部屋の広さによっても異なります。
室内の掃除は、基本的に入居者同士で行います。
同室の入居者と協力して行う必要があります。
生活リズムは、ルームメイトとお互いに譲り合いながら構築する必要があります。
たとえば、起床や就寝・消灯の時間などを決めたり話し合っておくことも重要です。
室内の悩みやトラブルがある時に、管理会社によって対応が異なります。
管理会社がトラブルの解消に積極的でないと、入居している間に不満やストレスがたまってしまいます。
この点にも注意が必要です。
快適なドミトリーのシェアハウス物件の選び方
- 必ず見学(内見)する
- プライバシーの確認
- 貴重品・荷物
- 同居人について
- 契約書・ハウスルールの確認
- 管理会社の対応
快適なドミトリーに入居するには、いくつかのポイントがあります。
様々な事例も参考にしながら見ていきましょう。
物件は契約前に必ず見学(内見)してください。
地方から東京に来る方の中には、見学をしないで決めてしまうケースがありますが避けた方がいいですね。
トラブル防止のためにも、自分が入居する物件や部屋の見学は必ず行いましょう。
見学の際には、まずはプライバシーの確認を。
部屋の中で自分が自由に過ごせるスペースや、他人の視線をさえぎるカーテンなどの有無を確認します。
自分の荷物を置いてよいスペースや貴重品の取り扱いについても確認しましょう。
同室の入居者の情報も聞いておきます。
見学の際に顔を合わせたときは挨拶し、可能であれば少し話してドミトリーのことについて聞いてみましょう。
見学時の「疑問」は、案内をしてくれた管理会社の担当者にその場で確認したほうがよいですね。すぐに聞いてみましょう。
また、ドミトリーにかかわる契約書の内容やハウスルールについても聞いておきます。
このとき、管理会社の対応もよく見ておく必要があります。
たとえば、部屋の使い方や時間のルール、困ったときの対応などを聞いてみてください。
しっかりとした回答やルールの説明があれば安心です。
また、室内の管理状態もよく観察しておきます。
個人のスペースがあいまいだったり、整理整頓や清掃がなされていない場合は、住人のコミュニケーションや管理会社の対応に問題がある場合があります。
入居者の悩みに積極的な対応をしてくれる管理会社のシェアハウス物件を選びましょう。
以上をふまえて、自分に合ったシェアハウス・ドミトリーの物件を決めてください。
ドミトリーはこんな人におすすめ

外国人との交流も魅力
ドミトリーはこんな人におすすめです。
- 家賃を抑えたい
- 短期の入居
- 荷物が少ない
- 交流したい
- 語学を学びたい
ドミトリーは室内でも共同生活となるので、ハウスルールの順守や入居者の相互の理解が欠かせません。
そのため、以下のような方に特におすすめします。
短期間の入居や家賃を抑えたい時にはとても便利です。
また、駅に近いシェアハウスであれば、仕事が忙しくて家に帰って寝るだけの人にも人気があります。
個室よりも費用を節約することができます。
個人の使える室内スペースが狭いことがあるので、荷物の少ない方にはおすすめです。
様々な人との共同生活となりますので、他人との交流やコミュニケーションが苦にならない人が向いています。
また、外国人が入居していることもあるので、日常的に会話をする機会に恵まれ、外国語を学びたい人にはメリットが大きいといえます。
まとめ
- 必ず見学(内見)すること
- 利用可能なスペースを確認すること
- 契約書・ハウスルールを確認すること
- 管理会社の対応能力を確認すること