シェアハウスの洗濯機・乾燥機の選び方(オーナー向け)

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シェアハウスは、共用部に入居者が利用する「洗濯機・乾燥機」を設置します。

物件を運営している経験がないと、どのような機種を何台くらい設置すればよいかわからないですよね。

 

このコンテンツでは、シェアハウス管理運営の経験が10年以上ある筆者が、オーナーや管理会社向けに「シェアハウスの洗濯機・乾燥機の選び方」を解説しています。

設置に必要なスペースや設備、機種選びやハウスルールの設定など、現場の情報を知ることができます。

 

20棟・300室のシェアハウスの管理運営の経験をもとに、初めての人でもわかりやすくお伝えします。

 

 

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間取りをつくって「設置スペース・台数」を決める

まずは間取りを設計して洗濯機のスペース・台数を決めていこう

 

シェアハウスを企画する際には、間取りの作成が重要になります。

共用部の設計に合わせて、「洗濯機・乾燥機の設置スペース・台数」を決めていきます。

その方法を「3つのポイント」に沿って見ていきましょう。

 

① 間取りと設置スペースを設計する

シェアハウスに設置する洗濯機・乾燥機の数は、入居者の人数によって変わります。

まずはシェアハウス全体の間取り案を設計し、洗濯機・乾燥機のスペースをおおまかに決めておきましょう。

入居者の人数がどのくらいになるのかを把握してみましょう。

 

② 洗濯機・乾燥機の「台数」を決める

洗濯機・乾燥機の台数の目安は、入居者 5~10人に台ずつくらいです。

 

  • 5人      1台ずつ
  • 10人  2台ずつ
  • 20人  2~3台ずつ
  • 30人  3~4台ずつ

 

もちろん台数は多い方が入居者の満足度は上がります。

しかし、その分「設置スペース」が必要になりますし、オーナーにとっては購入費用や水道光熱費が気になるところです。

洗濯機・乾燥機の台数は、シェアハウスの規模や人数、間取りを総合的に見て決めましょう。

 

③ 洗濯機・乾燥機の注意点(設置)

コイン式の洗濯機・乾燥機を設置するシェアハウスもある

 

設置にあたっては、「洗濯パン・給排水・電気コンセント」などの必要な設備の工事を行います。

ガス式の製品を設置する場合は、ガスの工事も必要となります。

設置スペースを決めてリフォーム工事の設計図面に落とし込みましょう。

設置スペースは入居者の利便性を考えて、ある程度バルコニーやベランダなどの「物干し場に近い場所」を検討しましょう。

 

また、できるだけ「個室に近くしないように」配置します。

個室の近くに洗濯機・乾燥機があると、使用時の音や振動が入居者の生活に影響を与えてしまいます。

そのため、廊下の端や独立したスペースに配置したり、クローゼットのように扉が閉められるようにしたりする配慮が必要になります。

 

「換気」も重要です。

洗濯機・乾燥機のスペースは湿度が高くなりやすいため、いつでも換気できるようにリフォーム工事を行いましょう。

窓があればベストですが、難しい場合は「換気扇」を設置して対応します。

 

「有料」か「無料」かを決める(シェアハウスの洗濯機・乾燥機)

洗濯機・乾燥機の利用を有料にするか無料にするかを決めよう

 

シェアハウスの洗濯機・乾燥機は設置する機種によって、使用時に「有料」にするか「無料」にするかを決めることができます。

入居者が無料で使用が可能なシェアハウスも多いですが、「コイン式」の洗濯機・乾燥機を設置する物件もあります。

オーナーや管理会社の方針を確認して、有料にするか無料にするかを決めましょう。

 

有料にする場合は、コイン式の機種(業務用)を選択することになります。

レンタルもできるので、ランニングコスト等を計算して検討します。

 

洗濯機・乾燥機の
使用料金
(入居者負担)
メリット デメリット
無料 コインの回収などの業務が不要 乾燥機を長時間独占する人が出てくる
有料 無駄な使用を抑制できる ・コインを回収する業務が必要
・ハウス全体の「共益費」のバランスが重要

 

(参考)コイン式 洗濯機・乾燥機のレンタル(外部サイトへ移動します)

 

「機種」を決める(シェアハウスの洗濯機・乾燥機)

洗濯機・乾燥機の設置イメージ(ドラム式は避ける)

 

 

基本的には、シェアハウスに設置する洗濯機・乾燥機の購入費用はオーナーが負担します。

メーカーや機種、容量によって価格が変わります。高機能なものでなくてもかまいません。

購入時のポイントは、「入居者が使いやすい製品」を選ぶことです。

 

シェアハウスでは多くの入居者が洗濯機を利用するため、「洗濯時間が短いもの」を選びましょう。

「時短コース」が付いている機種だと便利です。

また、容量がキロ前後のものだと洗濯時間が短いものが多く、価格も安いでしょう。

 

「ドラム式」の製品は避けるようにしてください。

洗濯から乾燥までの時間が長く、人が使うと他の入居者が利用できません。

 

このため、「縦型の洗濯機と乾燥機を別々に」用意しましょう。

洗濯と乾燥を別々に利用できるので、多くの入居者がニーズに合わせて使用することができます。

 

乾燥機は、「ガス式」の方が早く乾きます。

設置の際は、リフォーム時にガスの工事が必要になります。

 

コイン式の機種は、家庭用のような価格が安いものはありませんし、メーカーや機種も限られます。

レンタル会社もあるので、検討する場合は見積もりを取って決めましょう。

 

(参考)コイン式 洗濯機・乾燥機のレンタル(外部サイトへ移動します)

 

その他の「注意点」(シェアハウスの洗濯機・乾燥機)

シェアハウスの洗濯機・乾燥機のその他の注意点を確認しよう

 

 

その他の注意点をみていきましょう。

 

  • コイン式の注意点
  • 清掃について
  • ハウスルールの設定

 

コイン式の洗濯機・乾燥機の注意点

コイン式の洗濯機・乾燥機を設置する場合は、オーナーや管理会社による「コインの回収・精算」の業務が必要になります。

また、ハウスのオープン前にコイン料金の設定を決め、「共益費」の金額を調整する必要があります。

 

入居者は毎月支払う共益費のほかに、洗濯機・乾燥機の使用のときにコインが必要になります。

そのため、「共益費」の金額は通常よりも低く設定し、入居者が負担する金額を調整しなければなりません。

 

コイン式のメリットは、料金がかかるため本当に必要なときにしか洗濯・乾燥をしなくなることです。

土日の洗濯待ちの時間が減ったり、乾燥機を長時間まわしたりすることがなくなり、入居者の利便性が高まるという側面もあります。

水道代・電気代(ガス代)を抑える効果もあります。

 

洗濯機・乾燥機の「清掃」について

洗濯機の周辺の清掃は、共用部の定期清掃時におこないます。

洗濯機内のゴミネットの清掃、乾燥機のフィルターの清掃は、最低でも週回は必要になります。

オーナーや管理会社は定期清掃の業務に組み込んでおく必要があります。

また、ゴミネットや乾燥機のフィルターは、「替え」を用意しておいたり「品番」を確認しておいたりすると、メンテナンスがスムーズに行なえます。

 

「ハウスルール」を設定する

シェアハウスでは、洗濯機・乾燥機のルールがないと入居者同士のトラブルの原因になります。

たとえば、深夜・早朝に洗濯機を使用したり、洗濯が終わっても中身を取り出さずに次の人が使えなかったりしてしまいます。

使用時間、使用時のルールを設定し、入居者には契約時に説明し、入居後は守ってもらうことが重要です。

 

 

まとめ(シェアハウスの洗濯機・乾燥機)

 洗濯機・乾燥機は、シェアハウスの入居者が毎日のように利用する設備です。

製品やハウスルールによって住人の使い勝手や満足度が左右されてしまいます。

オーナーや管理会社は、入居者が快適に使用できるように設置をしていきましょう。

 

シェアハウスの洗濯機・乾燥機(まとめ)
  • 入居者の人数によって台数を決める
  • 設置スペースを決めて換気にも配慮する
  • 有料(コイン式)か無料かを決める
  • 洗濯時間が短い機種を選ぶ
  • コイン式は共益費の金額を調整する
  • 清掃の仕組みを整える
  • ハウスルールを設定して徹底させる

 

Ⓒシェアハウス経営の教科書

 

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